RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
1. オペレータの役割

オペレータの主要な役割は、オーナ管理者によって担当を割り当てられた装置の監視と障害発生時の情報収集・分析・解決作業などの管理業務を行うことです。RMSでは、各種ログデータの保存機能以外に、障害対処時等の履歴管理も行うことができるようになっており、オペレータがその対処履歴を保存していくことによって、機器のトラブルシュートに関わる情報・ノウハウを共有できるようになります。
 

■ 装置の監視と障害対処

オペレータは、RMSの画面における情報やRMSから通知されるメールで装置の監視業務を行います。また、オーナ管理者によりあらかじめ設定されている閾値条件に該当するメッセージは、「インシデント」という単位で障害情報として管理され、オペレータはその障害(インシデント)の情報とRMSより提供される解説データ、装置への情報収集コマンド発行などの機能を用いて障害対処を行います。「インシデント」の判定基準やインシデント発生時の自動実行コマンドなどは、オーナ管理者のみが設定できます。

■ 障害対処の記録と報告

オペレータは、障害(インシデント)への対処を行う過程や対処完了後に、その対処の履歴をRMSに登録します。これにより、対処履歴情報が共有でき、以後同様の障害が発生した際に別のオペレータが対処を行う際にもスムーズに作業できるようになります。また、障害報告書や定期レポートの作成を行う際には、RMSが蓄積している各種ログデータ等をCSV/XMLファイルにエクスポートして利用できます。

■ 監視の中断

装置のメンテナンスや社屋の保守点検に伴う停電などにより、監視対象装置の停止が予定されている場合は、不必要なインシデント検知やメッセージ通知が行われるのを防止するために、RMSでの監視を一時的に停止することができます。

■ 設定情報/ステータス変化の管理

RMSの「ヘルスチェック」機能を利用することによって、RMCの定期コマンド実行機能によって定期的に取得されてRMSに蓄積される「設定情報」や「ステータス」などの各種データの変化を把握することができます。

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