RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
付録 2
◇ 一括登録ファイルの作成

ここでは、RMCおよび監視対象装置の一括登録に使用するファイルの記述に関して説明します。

RMCの一括登録はRMS管理者が、監視対象装置の一括登録はオーナ管理者がそれぞれ行います。監視対象装置の一括登録時には、担当オペレータとインシデント発生キーワード条件も同時に登録することができます。一括登録の操作に関しましては、下記をご参照ください。

■ RMCの一括登録       

〜RMS管理者編〜 5.2 RMCの一括登録

■ 監視対象装置の一括登録

〜オーナ管理者編〜 5.3 監視対象装置の一括登録


登録ファイルの記述形式

一括登録ファイルには以下の4種類がありますが、基本のファイル形式は同一です。
RMC一括登録ファイル
装置一括登録ファイル
担当オペレータ一括設定ファイル (装置と同時に登録)
インシデント発生キーワード条件一括設定ファイル (装置と同時に登録)

■ ファイル形式

CSV

■ 文字コード

Shift_JIS

■ 1行目登録内容

各カラムを説明するコメント

■ 2行目以後の登録内容

設定情報

■ 注意事項

・各ファイルの1行目は、必ずコメント行としてください。
・各フィールドの先頭および末尾のスペースは、無視されます。
・各フィールドのデータとして「"」という文字を登録する場合には、「""」と2つ重ねて入力してください。

以降では、「RMC一括登録ファイル」、「装置一括登録ファイル」、「担当オペレータ一括設定ファイル」、「インシデント発生キーワード条件一括設定ファイル」の順にフォーマットを示します。


RMC一括登録ファイル

RMCを指定したオーナに一括登録する際に作成します。RMC一括登録ファイルは、下記のように記述します。複数のオーナにRMCを登録する場合は、オーナ別にRMC一括登録ファイルを作成する必要があります。

■ RMC一括登録ファイルの記述例

RMC_ID       , RMC_name  , IP_addr     , RMC_conn , Mail_addr         , SSH_password , Log , Modem     
000345000001 , rmc_m2_A  , 192.168.1.1 , mail     , rmc@[192.168.1.1] ,              , 100 , 1234-56789
000345000002 , rmc_m12_B , 192.168.1.2 , ssh      ,                   , test         , 100 ,           

設定情報の各列の内容は以下のとおりです。
1列目
RMC ID (RMCのMACアドレス : 12桁の16進数)
必須
2列目
RMCの名称 (任意に設定可能)
必須
3列目
RMCのIPアドレス
4列目
RMSから定石コマンドを発行する時のRMCへの通信手段 (mail / ssh / none のいずれかを設定)

mail : メール
ssh : SSH接続
none : コマンドは発行しない
5列目
RMCのメールアドレス (通信手段がメールの場合に設定、デフォルトは、rmc@[RMCのIPアドレス])
6列目
SSHのパスワード (通信手段がSSHの場合に設定します)
7列目
RMC関連ログ(RMCイベントログ/通信ログ)の保存日数
※このフィールドには、1〜1000までの値が入力できます。未入力(空白)指定の場合は、デフォルト値(100)で登録されます。
8列目
モデム電話番号 (RMCに接続されているモデムの電話番号)

装置一括登録ファイル

装置一括登録ファイルには、各監視対象装置の情報と、その装置が接続されているRMCを記述します。装置登録ファイルで記述するRMC_IDは、すでにオーナに割り当てられているRMCのものである必要があります。

装置担当オペレータおよびインシデント発生キーワード条件の一括登録は、装置の一括登録と同時に行います。これらの設定を一括で行う場合は、「装置一括登録ファイル」と同時に「担当オペレータ一括登録ファイル」「インシデント発生キーワード条件一括登録ファイル」も作成してください。

■ 装置一括登録ファイルの記述例

RMC_ID       , RMC_port , Category , Device_name , Severity_condition , Action_on_incident , Log , Hostname        , Location , IP_addr  , Serial_No  , Maintainance    
000345000001 , 1        , router   , router_A    , <=6                , show tech-support  , 100 , a.routrek.co.jp ,          , 10.1.1.1 , serial0000 , routrek.networks
000345000002 , 12       , generic  , router_B    , never              ,                    , 100 ,                 , rackB    ,          ,            ,                 

設定情報の各列の内容は以下のとおりです。
1列目
装置が接続されているRMCのRMC ID (MACアドレス : 12桁の16進数)                               
必須
2列目
装置が接続されているRMCのCOMポート番号 (1〜12 を指定)
必須
3列目

装置種別 (下記の「装置種別のASCII表記」を指定)

  装置種別 装置種別のASCII表記
 
Cisco ルータ router
 
Cisco IOS スイッチ iosswitch
 
Cisco スイッチ switch
*
Extreme extreme
*
Foundry ルータ foundry router
*
Foundry スイッチ foundry switch
*
IP8800 L3スイッチ ip8800
*
Juniper juniper
*
Netscreen netscreen
*
Solaris solaris
*
Windows windows
*
Yamaha RT yamahart
 
一般機器 generic

※「*」印が付いている装置種別を指定する場合は、RMSに各装置種別に対応した「RMSプラグイン」がインストールされている必要があります。

 

必須
4列目
装置の名称 (任意に設定可能/重複不可)
必須
5列目
インシデント発生デフォルト条件 ( <=n / always / never のいずれかを設定)

<=n : 重要度が 0 から n のメッセージをインシデントとする。n には 0 から 7 が設定可能。
always : すべてのメッセージをインシデントとする。
never : インシデントは発生させない。
必須
6列目
インシデント発生時に発行するコマンド
※複数のコマンドを発行する場合は、コマンド間に "LF" を挿入する。(Excel では、 Alt + Enter で入力)
7列目
装置関連ログ(コンソールメッセージログ/イベントログ/オペレーションログ)の保存日数
※このフィールドには、1〜1000までの値が入力できます。未入力(空白)指定の場合は、デフォルト値(100)で登録されます。
8列目
装置のホスト名
9列目
装置の設置場所
10列目
装置のIPアドレス
11列目
シリアル番号
12列目
保守連絡先

担当オペレータ一括設定ファイル

監視対象装置の担当オペレータを一括設定する際に作成します。担当オペレータの一括設定は、監視対象装置の一括登録と同時に行います。担当オペレータの一括設定は、装置の一括登録時以外は実行できません。

■ 担当オペレータ一括設定ファイル記述例

Device_name , Operator
router_A    , opA
router_B    , opB

設定情報の各列の内容は以下のとおりです。
1列目
装置の名称
必須
2列目
オペレータのアカウント名 (登録済みのオペレータアカウント名記述)
必須

インシデント発生キーワード条件一括設定ファイル

インシデント発生キーワード条件を一括設定する際に作成します。インシデント発生キーワード条件の一括設定は、監視対象装置の一括登録と同時に行います。インシデント発生キーワード条件の一括設定は、装置の一括登録時以外は実行できません。

■ インシデント発生キーワード条件一括設定ファイル記述例

Device_name , Expression      , Period , Frequency
router_A    , /[-a-z]+-[0-7]/ , 10     , 1        
router_B    , error           , 5      , 3        

設定情報の各列の内容は以下のとおりです。
1列目
装置の名称
必須
2列目
条件をキーワードまたは正規表現で記述
※正規表現で記述する場合は、 "/" で囲む必要があります
必須
3列目
メッセージ発生頻度 【 期間 (分単位) 】
※このフィールドには、「5の倍数」で「5〜60」までの値が入力できます。「5の倍数」になっていない場合は、登録時に「5の倍数」に丸められます。(端数は切捨て)
必須
4列目

メッセージ発生頻度 【 件数 】
※このフィールドには、 「1〜30」までの値が入力できます。

必須

指定したキーワード(または正規表現)で記述された”条件”にマッチするコンソールメッセージが、指定されたメッセージ発生頻度(【 期間 】内に【 件数 】 回)で発生した場合、そのコンソールメッセージがインシデントとみなされます。

インシデント発生キーワード条件を満たしていないコンソールメッセージでも、「インシデント発生デフォルト条件」に該当する場合は、インシデントとして扱われます。

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