RouteMagic Server Version 3.2.0 リリースノート
2006年2月
株式会社ルートレック・ネットワークス
- はじめに
- RMS 3.0の概要
- 動作環境
- RMS 3.0.0の変更点
- RMS 3.0.1の変更点
- RMS 3.0.2の変更点
- RMS 3.0.3の変更点
- RMS 3.1.0の変更点
- RMS 3.1.1の変更点
- RMS 3.2.0の変更点
- 既知の問題点/制限事項
本書の目的
本書は、RouteMagic Server Version 3.2.0 (以下、RMS 3.2.0と記述)に関して、概要および旧バージョンからの変更点を中心に記述しています。RMS
3.2.0の基本的な機能ならびに操作方法については、下記のRMS 3.2対応版マニュアルをご参照ください。
本リリースの動作環境
RMS 3.2.0は、バージョン2.0以上のソフトウェアが搭載されたRMCに対応しています。ただし、一部の機能はRMCに搭載されるソフトウェアがバージョン2.2.2以上であることが必要です。
関連ドキュメント
RMSには本書の他に、次のドキュメントが用意されています。
- RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド
RMSをご利用いただくすべてのユーザを対象として、RMSの運用管理に必要な初期設定と管理作業から、日常の管理業務に必要な機能と操作までを記述しています。
- RouteMagic Server スタートアップ・ガイド
RouteMagicシステムを初めてお使いになる方のために、システムの概要およびシステム全体の立ち上げに必要な作業についてご理解いただくことを目的
に記述しています。
- RouteMagic Server インストール・ガイド
Linuxに関する基礎知識をお持ちの方を対象として、Linuxサーバ上へのRMSのインストールと初期設定作業に関して記述しています。旧バージョンのRMSからの移行に関しても本ドキュメントをご参照下さい。
- RouteMagic for SNMP Manager ガイド
SNMPマネージャとRMSを連携させる機能について記述しています。
- RouteMagic Server メンテナンス・ガイド
RMSシステムを導入されたユーザに必要となる、日常のメンテナンス作業について記述しています。
- RouteMagic Server プラグイン・ユーザーズガイド
RMSプラグインの機能とインストール作業について記述しています。
ユーザインタフェースを一新
RMS 3.0では、日々の管理業務を行うオペレータが必要な情報をスムーズに入手でき、すばやくオペレーションを行っていただけるようにユーザインタフェースを一新しました。(下図参照)
監視機能の強化(トップページでの監視)
RMSにオペレータがログインして最初に表示される画面(トップページ)で、ログ発生状況・インシデント発生状況・最新のログ・ステータス異常の装置/RMCなどの最新情報が表示されます。オペレータは、トップページに表示されている情報を確認するだけで、どの装置で重要な事象(障害など)が発生しているかを把握することができ、障害発生時にはスムーズに対処作業を始めることができます。
ページの自動更新機能
装置/RMCのステータス情報・ログ情報など、リアルタイムに変化していくデータが表示されているページは、一定間隔で自動的にリロードして最新の情報が表示されるようになりました。これにより、ブラウザの更新ボタンをクリックすることなく、常に最新のステータスを確認することができます。また、ページ自動更新の間隔は、ログインするオペレータごとにカスタマイズすることが可能です。RMSにオペレータがログインして最初に表示される画面(トップページ)で、ログ発生状況・インシデント発生状況・最新のログ・ステータス異常の装置/RMCなどの最新情報が表示されます。オペレータは、トップページに表示されている情報を確認するだけで、どの装置で重要な事象(障害など)が発生しているかを把握することができ、障害発生時にはスムーズに対処作業を始めることができます。
カスタマイズ機能
ログインするオペレータの用途に合わせて、操作性に関わる項目のカスタマイズが可能になりました(表示オプション)。ログ検索画面などで頻繁に利用する条件設定をデフォルトに変更するなどのカスタマイズを行うことによって、オペレータがスムーズに情報収集できるようにすることができます。
この機能で次のような項目のカスタマイズがオペレータごとに設定できます。
- ポップアップ通知の表示間隔(表示しない設定も可)
- ページ自動更新間隔(自動更新しない設定も可)
- トップページに表示するデータの選択
- 各種ログ検索ページのデフォルト設定値(デフォルト表示件数など)
ログ検索機能の強化
監視対象装置の各種ログ情報(コンソールメッセージログ・イベントログ・オペレーションログ)やRMCのログ情報(RMCイベントログ・RMC通信ログ)、インシデント情報など、RMSに蓄積される様々な情報の検索・絞込み機能が大幅に強化されました。オペレータは適切な条件を設定して検索・絞込みを行うことによって、目的の情報をすばやく入手することができ、よりスムーズにオペレーションが行えるようになりました。
また、複数の装置,RMCにまたがった串刺し検索も可能になり、事象の把握が行いやすくなりました。
SNMPトラップ通知機能 (RouteMagic for SNMP Manager)
RMSで検知した装置/RMCの各種イベント(インシデント発生など)を、任意のSNMPマネージャにSNMPトラップで通知することができるようになりました。
RMSから通知されるSNMPトラップは、実際にイベントが起きた装置からのトラップとして送信されます。
この機能によって、SNMPによるネットワーク監視とRouteMagicソリューションによる強力なコンソールポート監視の連携が行うことが可能となります。
≪適用例≫
- 装置のコンソールポートから出力される特定のメッセージの発生をSNMPトラップでSNMPマネージャに通知する。
- SNMPマネージャとIP接続が行えない場所に設置されている装置にRMCを接続して、RMSを通じてSNMPトラップを通知することでSNMPマネージャ上で一元監視を行う。
RouteMagic for SNMP Manager の機能を有効にするためには、別途追加ライセンスキー(RouteMagic for SNMP Manager ライセンスキー)の登録が必要となります。
詳しくは、ご購入元の
販売代理店までお問い合わせください。
インシデント管理機能の強化
重要度が高いコンソールメッセージを障害情報として管理するインシデント機能に、「タイトル」・「概要」といった付加情報を設定することができるようになりました。これにより、オペレータがインシデントの内容を把握しやすくなり、インシデント解決後も障害対処記録データベースとして、蓄積された情報を有効に利用できるようになりました。
データメンテナンス機能の強化
蓄積されたログデータを各装置/RMCごとのログ保存期間設定によらず、任意のタイミングで削除できるようになりました。不要なデータを削除することにより、データの検索速度が向上します。
パフォーマンスの向上
データベースの検索速度を向上させるチューニングを行いました。データが大量に蓄積されている環境において、各種ログ情報の検索にかかる時間が短縮されました。
RMS 3.2の動作環境は以下の通りです。
■ハードウェア要件
|
最小構成 |
推奨 |
CPU |
Intel Pentium 2 以上のプロセッサ |
Intel Pentium 4 以上のプロセッサ |
メモリ |
128 MB 以上 |
512 MB 以上 |
ハードディスク |
6 GB 以上の空き領域 |
■ソフトウェア要件
オペレーティングシステム |
Red Hat Linux 9 |
Red Hat Enterprise Linux AS Version 2.1 (RedHat Linux Advanced Server 2.1) |
Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 Red Hat Enterprise Linux ES 3.0 (Update 4 以降) |
Red Hat Enterprise Linux AS 4.0 Red Hat Enterprise Linux ES 4.0 |
仕様変更
- 定石コマンドメニュー
各装置のデフォルトの定石コマンドメニューが廃止され、ユーザが登録する分だけになりました。従来提供していたデフォルトの定石コマンドメニューは、RMSのCD-ROMでサンプルデータとして提供されています。
- インシデント発生時のアクション
すべての装置種別で、インシデント発生時のアクション(自動実行コマンド)のデフォルト設定が「なし(コマンドを実行しない)」となりました。
- パスワードの取り扱い
RMS管理者・オーナ管理者・オペレータのいずれのアカウントでも、空のパスワードを許可するようにしました。 (rmsconfのオプション「allow-empty-password」)
- 装置/RMCのログ保存日数
装置/RMCのログ保存日数のデフォルトが100日分に変更されました。(従来は365日)
- ログの表示画面の機能変更
装置/RMCのログ表示機能で、従来あったカレンダー表示画面が廃止されました。代わりに日時絞り込み表示をご利用ください。
- 装置/RMCのログ保存日数
RMS 2.xの「レポート出力機能」は、RMS 3.0では「データのエクスポート機能」となりました。
オペレータ権限でログインした状態で、「イベントログ」「コンソールメッセージログ」「RMCイベントログ」「インシデントリスト」の検索・絞込み結果表示画面に表示される「この結果をエクスポート」ボタンを押すことで、画面に表示されている検索・絞込み結果の内容がファイルに出力されます。出力されたエクスポートデータファイルは、ユーティリティメニューの「ダウンロードファイルリスト」よりダウンロードして利用することができます。なお、エクスポートデータの出力形式は、RMS 2.xと同様に「CSV」と「XML」の2種類を選択することができます。
既知の不具合の修正
RMS 2.xで既知の不具合となっていた項目のうち、RMC 3.0.0で対応されているものは以下のとおりです。
- 環境によってはトポロジーマップの表示(Javaアプレット)がグレーアウトする場合がある
RMS 3.0.1 では、RMS 3.0.0 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
機能追加
- テクニカルサポート用情報を表示するコマンド、/usr/sbin/rmstechsupportを追加しました
- RMC通信ログの検索時に、特定のCOMポートでの絞込み検索に対応
仕様変更
- 以下のイベントを警告やエラーではなく、通知レベルとして表示
- RMC Keep-Aliveの停止
- 装置監視の停止
- 装置の削除
- ヘルスチェック絞り込み条件で比較対象に「すべて表示」を追加
- イベントログで"Network Info受信"を表示する際、ヘルスチェックで差分が検出された場合にその件数を表示するように対応
不具合の修正
RMS 3.0.1で対応されている主な不具合は、以下のとおりです。
- rmssetupコマンドでアップグレードを行う際、RMSがインストールされているのに"RMS not installed"とエラーが表示される場合がある
- MTAにsendmailを使用している場合、rmsconfでconnectflag=0に設定してもメールが一時保存されない
- 装置やRMCのリスト画面で、再表示の際ソート指定順が初期状態に戻ってしまう
- 配信スケジュールの変更時、名前が重複しているとのエラーが表示される
- 一般機器を手動で登録すると、「すべてをインシデントにする」の設定になる
- オーナーの表示オプション設定で、表示の更新間隔を設定しても反映されない
- Extreme等のヘルスチェック結果が取得できない場合がある
- WebサーバがSSLだけを使用する設定になっている場合、起動スクリプトでエラーが発生する
- 装置リスト/RMCリストで、すべての装置/RMCが表示されない場合がある
- インシデントのコメントなどに長い文字列を入力すると登録に異常に時間がかかる
- 装置の一括登録で extreme など、追加プラグインによって対応した装置種別が登録できない
- 装置が監視停止中の場合でも、オーナ管理者画面では監視中と表示される
RMS 3.0.2 では、RMS 3.0.1 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
機能追加
- Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 に対応しました。
仕様変更
- RMCとRMSのシステム時刻にズレがある場合の警告アナウンスメッセージを廃止しました。
- オペレーションログ受信に関するメール受信時に、装置のステータスを変化させないように変更しました。
(装置が接続されていないポートのオペレーションログを受信したときに、装置ステータスが復旧してしまうのを防止するため。)
不具合の修正
RMS 3.0.2で対応されている主な不具合は、以下のとおりです。
- PostgreSQL 7.3.x (Red Hat Linux 9) を使用している環境で、RMS定期タスク時の自動ログ削除機能がエラーになる
RMS 3.0.3 では、RMS 3.0.2 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
不具合の修正
RMS 3.0.3で対応されている主な不具合は、以下のとおりです。
- 特定のLinuxディストリビューションにインストールした環境において、RMSが正常に起動できない
- Microsoft Java VMでトポロジーマップが表示されない(RMS 3.0.2 のみで発生していた症状)
- マルチプロセッサ環境(SMPカーネル)で稼動している場合に、まれに不正な日付データがデータベースに記録されたり例外エラーが発生する
- PHP 4.2 以上の環境(Red Hat Linux 9, Red Hat Enterprise Linux 3 AS)では、ファイルのアップロードフォームでファイルが無指定だとPHPエラーが発生する
RMS 3.1.0 では、RMS 3.0.3 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
機能追加
- オペレーションログの操作者(RMCログインユーザ名)が表示されるようになりました
RMS 3.1.1 では、RMS 3.1.0 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
機能追加
- Red Hat Enterprise Linux ES 3.0 へのインストールに正式対応しました (ES3 Update4 以降のバージョンを推奨)
RMS 3.2.0 では、RMS 3.1.1 から以下のような機能追加・仕様変更・不具合修正が行われています。
機能追加
- Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0 へのインストールに正式対応しました
不具合の修正
RMS 3.2.0で対応されている主な不具合は、以下のとおりです。
- 装置の一括登録時に、ライセンス数以下の装置を登録しようとした場合でもライセンス数オーバーエラーが発生する場合がある
ファイル、ダウンロード時の誤動作
- 使用しているWebブラウザのバージョンによっては、エクスポートデータなどのダウンロード操作が正常に実行されず、HTMLドキュメントが出力されてしまう場合がある。
Webブラウザの問題ですが、ブラウザのバージョンアップなどの対応が困難な場合は、
ダウンロード時に

アイコンを左クリックせずにマウスの右クリックメニューから「対象をファイルに保存」を選択します。
ファイルの種類が「Microsoft Excel CSVファイル」もしくは「XML document」となり、CSVまたはXML形式のファイルが出力されます。
CSVファイルの処理における制約事項
定石コマンド発行時の問題点
トポロジーマップの制限事項
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このマニュアルの内容は、予告なく変更されることがあります。
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このソフトウェアの一部または全部を無断で使用、あるいは複製することはできません。
このソフトウェアは、使用許諾契約書に記載されている以外の使用はできません。
このソフトウェアの仕様は、予告無く変更されることがあります。
商標について
ルートレック・ネットワークスのロゴおよびRouteMagicは、株式会社ルートレック・ネットワークスの登録商標です。
Windows、Internet Explorerは、米国Microsoft社の商標です。
本書に記載されている製品名等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。