RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
2. RouteMagic Serverの導入イメージ

RMSは、自社内のネットワークを管理する企業のネットワーク管理部門や、ネットワークの管理サービスを提供する管理受託企業の管理センターで利用して頂けるようにデザインされています。以下に、RMSを導入したシステムの構成とその利用形態を簡単に紹介します。

2.1 RMSの設置と管理する組織の単位

RMSは、以下のような利用形態でネットワークを管理できます。

■企業内の複数のネットワーク

■ネットワーク管理受託企業などで、複数の顧客企業に対して設置した、顧客企業ごとのネットワーク

いずれの利用形態の場合も、ネットワーク管理を実施する部門がRMSの設置と管理に責任を持ち、各ユーザ部門、あるいはユーザ企業のネットワークをオーナと呼ばれる単位で監視・管理します。



@RMSの設置単位
一般の企業内の組織を管理する場合、当該企業のネットワーク管理部門に設置します。ネットワーク管理受託企業で複数の顧客企業のネットワークを管理する場合、ネットワーク管理受託企業に設置します。

ARMSの組織単位(オーナ)
企業内に複数存在する組織(部門)や、ネットワーク管理受託企業などが管理する複数の顧客企業を、RMSでは「オーナ」と呼びます。RMSは、このオーナ単位でネットワーク機器の管理を行います。具体的には、RMCを導入した1つの企業や組織がオーナとなります。

例えば、RMSが一般企業に導入されている場合は、企業内部の部署やグループ単位が1つのオーナになります。(例:東京支社)
また、RMSがネットワーク管理受託企業に設置されている場合は、当該企業が管理を受託している各顧客企業が、それぞれ1つのオーナになります。(例:企業A、企業B)


2.2 RMSの利用者区分

RMSでは、それぞれの役割に従って、RMSの利用者を「RMS管理者」「オーナ管理者」「オペレータ」の3種類に区分してアカウントを管理します。

ここでは、各利用者について説明します。

利用者の区分

■ RMS管理者
1つのRMSシステム全体の設置・運用を管理する責任者です。
「オーナ管理者」が「オーナ」のネットワーク機器を管理できるよう手配します。
1つのRMSに対して1人のRMS管理者を割り当てます。

■ オーナ管理者
「オーナ」のネットワーク機器の管理と運用に責任を持つ代表者です。
「オペレータ」が「オーナ」内のネットワーク機器を管理できるよう手配します。
1つのオーナに対して1人のオーナ管理者を割り当てます。

■ オペレータ
実際に、RMCの接続されている監視対象装置を管理し、問題解決作業に携わる担当者です。

利用者の関係

RMS管理者は、オーナ管理者のアカウントを管理し、オーナ管理者はオペレータのアカウントを管理します。

また、各管理者は、自分が管理するアカウントの機能を利用できます。すなわち、RMS管理者はRMSシステムの全機能を、オーナ管理者はオーナ管理者とオペレータ用の機能を利用できます。


2.3 RMSの導入イメージ



@
RMS管理者はRMS全体の設定を行います。
A
RMSの設定に関わる通知は、インターネット・社内ネットワークを通して、RMS管理者にメールで通知されます。
B
オーナ管理者はオーナに属するネットワーク機器を管理するための設定を行います。
C
オーナの設定に関わる通知は、インターネット・社内ネットワークを介してオーナ管理者にメールで通知されます。
D
オペレータは、自分に割り当てられた監視対象装置を管理を行います。
E
エラーの発生や管理情報等、監視対象装置に関わる通知は、オーナ管理者の設定に基づいて、オペレータにメールで通知されます。


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