RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
7. 配信スケジュールの作成

監視対象装置とオペレータの設定が完了したら、RMSからの各種通知メールがオペレータに送信されるように「配信スケジュール」を設定する必要があります。

配信スケジュールとは

監視対象装置がコンソールポートに出力したメッセージは、RMCからRMSに送信されます。RMSはこのメッセージをメールで関係するオペレータに通知します。オーナ管理者は、監視対象装置から通知の必要なメッセージが発生した場合に、その情報を関係するオペレータに漏れなく届くように設定する必要があります。

RMSではメール通知を行うにあたって、「どのオペレータに」「どの監視対象装置のメッセージを」「どの時間帯で通知するのか」といった条件を設定することができます。

この送信条件を定義したものを「配信条件」と呼びます。また、オーナ内に設定された「配信条件」をカレンダー形式でまとめたものを「配信スケジュール」と呼びます。配信スケジュールを活用することで、「緊急度の高いメッセージはオペレータ全員の携帯端末へ」「就業時間外は携帯端末と自宅へ」というように、各種の配信方法を設定できます。

配信スケジュールは、監視対象装置ごとではなくオーナ単位に管理されます。また、配信条件と配信スケジュールは、インシデントの発生条件や担当オペレータとは別に管理されます。したがって、特に緊急度の高いメッセージのみを通知したり、監視対象装置の担当オペレータ以外のオペレータを配信先に指定したりすることができます。

配信スケジュール作成上の留意点

下記事項に留意して、配信スケジュールを作成してください。

■ すべての「日」に1つ以上の配信条件を作成する

「配信スケジュール」では、月単位でカレンダーを表示することができます。
カレンダーのすべての日に配信条件が設定されるようにしてください。

■ メールの配信漏れがないように設定する
配信条件を細分化して時間帯指定を行う場合は、メールの配信漏れが生じないように注意してください。

■ RMS対応製品と一般機器の配信条件の違いに注意する
配信条件では、通知対象とするメッセージの重要度(0〜7)を指定できますが、重要度指定が有効になるのはRMS対応製品のみです。条件によって配信先を変える場合は、以下の例のように2つの配信条件を設定してください。同時に複数の配信条件が満たされた場合でも、同一メッセージが複数届くことはありません。

例:オペレータ1に対して、通知レベル「0」のメールは時間帯に限らずすべて配信するが、 通知レベル「0」以外のメールは、業務時間内(8時〜18時)のみ配信する場合
配信条件1:時刻「0時〜24時まで」/通知レベル「0のみ」
配信条件2:時刻「8時〜18時まで」/通知レベル「すべて」


配信スケジュールの作成

配信スケジュールは、個々の配信条件の集合によって構成されます。配信条件の作成には、以下の2つの方法があります。

■新しく配信条件を作成

7.2 新規配信条件の作成』参照

■既存配信条件を利用して別の配信条件を作成
7.3 既存配信条件の利用』参照


7.1 配信スケジュールの参照


オーナ管理者のトップページの左側の「メインメニュー」から「  配信スケジュール設定 」のリンクをクリックします。 
メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。
当月の「配信スケジュール 」が表示されます。
当日の背景は、グレー( )で表示されます。
 
 

表示された月に設定されている配信条件を一覧表示する
・その日付に1件も配信条件が設定されていないことを示す
・新規に配信条件を作成する場合は、作成 をクリックする
・その日付に1件以上の配信条件が設定されていることを示す
・設定されている配信条件を表示する場合は、一覧 をクリックする
・()内の数字 は、当日に設定されている配信条件の件数を示す


7.2 新規配信条件の作成


配信スケジュールの設定 」画面から新規配信条件の作成をすることができます。

7.1 配信スケジュールの参照』参照
配信条件が未設定の場合は、下記のように全日付に  が表示されます。
配信条件を設定する日付の  をクリックします。
 
  


配信条件名、配信先のオペレータ、監視対象装置名、および配信対象とする日付と時間帯を指定( )します。
条件名は、配信条件を識別するために付ける名称です。任意の名称を設定してください。
複数の配信先オペレータと対象装置の指定を行う場合は「  」( )をクリックしてください。

コンソールメッセージ配信条件」では、RMS対応製品に関しましては、メッセージ内容によって判断される重要度(0〜7)に応じた配信が行われるように設定できます。(
対応製品以外の装置(「一般機器」)を監視対象とする場合は、メッセージの重要度に従った配信条件は設定できません。
メッセージ内容による条件づけの種別を選択し( )、必要に応じて、テキストボックスに条件を入力します。
対応製品において通知レベルの指定を行った場合( )も、メッセージ内容の条件付け( )で条件を追加設定できます。この場合、双方の条件がマッチした場合のみ通知が行われます。

 

※ この画面は、「 配信設定一覧 」の のリンクをクリックしても表示されます。


配信条件の設定が完了したら、  ボタンを押します。
キーワード/正規表現による条件を設定する場合は、指定した条件で配信されるかどうかをテストすることができます。
確実なメール配信を行うため、キーワード/正規表現による条件を設定した場合は必ずテストするようにしてください。


7.3 既存配信条件の利用


既存の配信スケジュール設定をコピーして、新規の配信スケジュール設定を作成することができます。
この機能により、配信スケジュール設定で必要になる項目のうち、共通の設定値を変更する必要がなくなります。

利用する配信条件が設定されている日付の  または、 を クリックします。  

下図( )参照

指定日付、または指定月の 配信設定一覧 が表示されます。
下図( )参照

   
 
利用する配信条件の「コピー」欄の  をクリックします。



配信条件の作成」に、コピーした配信条件が表示されます。
登録時と同様の操作で、変更する必要のある項目だけを設定し、完了したら、  ボタンを押します。
7.2 新規配信条件の作成 』参照

作成した配信条件が新規配信条件として追加されます。




7.4 配信条件の参照と変更と削除

既存の配信条件は任意に変更、削除することができます。


配信スケジュールから変更/削除する配信条件が含まれる日付または月をクリックして、 「 配信設定一覧 」を表示します。

7.3 既存配信条件の利用 』参照



配信条件を変更する場合は、変更する配信条件の「変更」欄の  をクリックします。

配信条件の変更」に、指定した配信条件の現在の設定情報が表示されます。
登録時と同様の操作で、配信条件を変更し、配信条件の設定が完了したら、  ボタンを押します。

7.2 新規配信条件の作成 』参照


配信条件を削除する場合は、削除する配信条件の「削除」欄の をクリックします。

確認画面が表示されますので、 ボタンを押します。

Back