RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
付録 3
◇ 定石コマンドメニューの作成

ここでは、定石コマンドメニューの登録に使用するファイルの記述に関して説明します。
作成したファイルの登録操作に関しましては、 〜オーナ管理者編〜 11.1 定石コマンドメニュー設定』をご参照ください。

定石コマンドメニューの記述形式

定石コマンドメニュー登録用ファイルは、装置種別ごとに作成します。定石コマンドメニュー登録用ファイルに記述する内容は、定石コマンド名の定義とその定石コマンドで実行すべきアクション(各装置のコマンド)で構成されます。RMS対応製品、一般機器のいずれも、定石コマンドメニュー登録用ファイルの形式は同じです。

■ 基本的な記述形式

定石コマンドメニュー登録用ファイルに記述する内容は、定石コマンド名定義行とアクション行(1定石コマンドに対して複数アクションを定義可能)で構成されます。各項目は、空白(半角スペース)で区切って記述してください。複数の定石コマンドを登録する場合は、定石コマンド名定義行とアクション行のペアを必要な分だけ続けて記述します。

アクション行には、引数("固定引数" または "$n")も定義する事ができます。なお、引数が不要なコマンドについては引数を記述する必要はありません。

<定石コマンド名定義行>
[定石コマンド名 $n]
<アクション行> アクション1 『固定引数』 または $n
<アクション行> アクション2 『固定引数』 または $n
... ...
[定石コマンド名 $1 $2 ...]
action1 arg1 arg2 ...
action2 arg1 arg2 ...
...

<<< 記述例 >>>

引数($1)で指定したホストに対して、pingとtracerouteを実行する定石コマンド「Ping And Traceroute」を定義します。pingコマンドの「-c 3」は固定引数、変数($1)は入力したホスト名に置換されて実行されます。

[Ping And Traceroute $1]
ping -c 3 $1
traceroute $1

Cisco スイッチに対して一連の「show 〜」コマンドを発行する定石コマンド「My show tech-support」を定義します。

[My show tech-support]
enable
show config
show interface
show port
show spantree active
show system
show test
show trunk
show version
disable

■ 定石コマンド名について

定石コマンド名は、定石コマンド発行 画面( 〜オーナ管理者編〜 11.1 定石コマンドメニュー設定』参照)で 実行コマンドのメニュー()として表示されます。可変引数("$n")の部分には、 には、アクション行で使用する引数(変数"$n")の数()を記述します。

■ RMCの設定について

RMSの定石コマンド機能を利用するためには、RMC側に各装置種別に対応したスクリプトの定義、ログイン名とパスワードなどを設定しておく必要があります。定石コマンドを発行する場合のRMCの設定に関する詳細は、以下のマニュアルをご参照ください。
 『RMC ユーザーズガイド
 『RMC クイック・リファレンス

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