RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
7. インシデント
7.1 インシデントブックマーク

「ブックマーク」は、現在対処中であったり、注目する必要があるような、特定のインシデントへのショートカットを登録して、インシデント情報へのアクセスを簡略化する機能です。ここでは、あらかじめブックマークに登録しておいたインシデントの参照操作について説明します。

ブックマークに登録する操作に関しましては、インシデントメニュー』をご参照ください。
 


オペレータのトップページの左側の「メインメニュー」から「  インシデントのブックマーク 」のリンクをクリックします。 
メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。

インシデントブックマーク」に、ブックマークに登録されているインシデントが表示されます。
インシデントはインシデント番号順に表示されますが、下線表示のある項目名(例: 状態 )をクリックすると、当該項目をキーとして表示内容をソートすることができます。

インシデント番号 」のリンク(ex. 2003-10-02-139 )をクリックすると、そのクリックしたインシデントの「インシデントの情報」画面が表示されます。
「インシデントの情報」画面に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。

をクリックすると、そのインシデントへのブックマークを削除することができます。(インシデントは削除されません。)



7.2 インシデントリスト

監視対象装置を削除した場合、その装置のコンソールメッセージなどのログは自動的に削除されますが、その装置が関連しているインシデント関連のデータ(対処履歴を含む)は削除されません。


オペレータのトップページの左側の「メインメニュー」から「  インシデントリスト 」のリンクをクリックします。 
メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。

インシデント絞込み条件(設定)」が表示されます。
インシデントを表示したい 表示対象装置名装置種別日付ソート順表示件数を指定して  ボタンを押します。
条件を指定した項目は、 で囲まれて表示されます。



※ 「 表示件数 」の初期値は、RMSオーナー管理者、オペレータのトップページの左側の「メインメニュー」-「 表示オプション 」 で設定可能です。
絞り込み条件を指定しない項目が多い場合、内容の表示に時間がかかることがあります。


指定した条件に当てはまるインシデントが表示されます。
インシデント検索の表示結果には、削除済み装置からのメッセージのみで構成されるインシデントも表示されます。
 

インシデント表示の絞り込み条件を変更します
インシデントを指定したファイルフォーマットに出力し、オペレータのトップページの左側の「メインメニュー」-「 ダウンロードファイルリスト 」からダウンロードすることができるようになります( 「メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください)
RMC200/COM2
(装置名称)
インシデント発生要因となった装置の名称が表示されます
リンクをクリックすると装置の設定情報が表示されます
※ 装置名に(削除済)と表示されている場合は、当該インシデントがその装置からのメッセージを含んでいるが、その装置が既に削除されていることを示します。削除済み装置に関する装置情報は表示することができません。
「インシデント詳細情報」が表示されます
表示画面に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』参照


次の操作
  選択したインシデントに対処する 7.3 インシデントの画面の名称と概要
  選択した監視対象装置に関する操作を行う 3. 監視対象装置


7.3 インシデントの画面の名称と概要

特定のインシデントを指定すると、「インシデントの情報」画面が表示されます。

インシデント指定方法に関しましては、 以下を参照してください。

2.3 アクティブインシデント
7.1 インシデントブックマーク
7.2 インシデントリスト



図内番号
各部名称
説明
インシデントの基本情報 当該インシデントの基本情報が表示されます

関連コンソールメッセージ件数
の件数のリンクをクリックすると、当該インシデントに関連するコンソールメッセージが表示されます

関連メッセージ のリンクからも表示されます
インシデントメニュー
このインシデントの対処履歴 インシデントの対応履歴が、最新のもの5件まで表示されます

履歴情報には、 インシデントの発生日時、インシデントに対して実行された操作とその操作担当者が表示されます

すべてのインシデント履歴を参照のリンクをクリックすると、このインシデントに対するすべての対応履歴が表示されます

対処履歴表示 のリンクをクリックしても表示されます
このインシデントに関連する装置 このインシデントに関連する監視対象装置名、装置種別、Target-Checkステータスが表示されます

装置名(ex. 192.168.14.163/COM11)をクリックすると、この監視対象装置の「監視対象装置の情報」が表示されます

「監視対象装置の情報」に関しましては、3.3 監視対象装置の情報』参照
インシデントメニュー

インシデントメニュー には、次の機能が用意されています。

■ インシデントに関する情報の参照
インシデントの発生要因となったコンソールメッセージとそのメッセージに関する解説など、問題の対処に役立つ情報を参照できます。

■ インシデント履歴の参照
インシデントに対する対処の履歴を参照できます。

■ インシデントに対する操作
インシデントに対処していく過程を記録したりステータスを変更するなど、インシデントに関する操作を行うことができます。また、インシデントの分割・結合・削除の機能を利用することで、問題の解決作業の進行に即した形でインシデント情報を管理することができます。

■ 定石コマンドの発行
インシデントの対処作業においての情報収集や対策のために、装置に対して各種コマンドが実行できます。

名称
内容
参照先
関連メッセージ このインシデントに関連するコンソールメッセージとメッセージの解説を表示します 7.4 関連メッセージ
対処履歴入力 インシデントの対処状況によって、状態の変更やコメントの入力を行います 7.7 インシデントの対処履歴入力
対処履歴表示 各インシデントに対する発生時からの対応履歴が表示されます 7.6 インシデントの対処履歴表示
定石コマンド このインシデントに関連する監視対象装置に対して、定石コマンドを発行します 7.8 インシデントの定石コマンド
基本情報編集 インシデント基本情報タイトル概要の内容を変更します 7.5 基本情報の編集
ブックマーク登録 自分の担当で頻繁にアクセスするインシデントや、解決済みでも参照することの多いインシデントをブックマークに追加することによって、参照が速やかになります

ブックマーク登録のリンクをクリックすると、インシデント基本情報 画面が表示されますので、 ボタンを押すと、ブックマークに登録されます
 
インシデント結合 複数のインシデントを1つにまとめることができます 7.9 インシデント結合
インシデント分割 1つのインシデントを複数に分割し、それぞれ別のインシデントとして扱うことができます 7.10 インシデント分割
インシデント削除 対処の必要がないと判断されたインシデントを削除することができます

インシデント削除のリンクをクリックすると、削除するインシデント 画面が表示されますので、 ボタンを押すと、指定したインシデントが削除されます
 


7.4 関連メッセージ


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 関連メッセージ」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデントに含まれるコンソールメッセージ絞込み条件(設定)」が表示されます。
インシデントに含まれるコンソールメッセージ を表示したい キーワード装置名装置種別日付ソート順表示件数表示モードを指定して  ボタンを押します。
条件を指定した項目は、 で囲まれて表示されます。



指定した条件に当てはまるコンソールメッセージが表示されます。
インシデントに含まれるコンソールメッセージ絞込み条件」の検索条件を変更したい場合は、 ボタンを押し、検索条件を入力し直してください。

装置名(ex. Test1)をクリックすると、当該装置の情報が表示されます。

3.3 監視対象装置の情報』参照



7.5 基本情報の編集

基本情報の編集では、インシデントのタイトル概要を修正、変更することができます。
タイトル概要は、インシデントリスト画面やインシデントのインシデントの基本情報に、表示されます。
7.3 インシデントの画面の名称と概要』参照


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 基本情報の編集」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデント基本情報の編集」が表示されます。
タイトル概要 を入力し、 ボタンを押します。

タイトル
は、デフォルトではインシデントに含まれる最初のコンソールメッセージになっています。
インシデントリスト画面での検索時に表示される内容ですので、担当者がインシデントの内容を把握しやすくするために、適切な内容に変更することをお勧めします。

概要
は、インシデントについての概要を入力してください。




7.6 インシデントの対処履歴表示

インシデントの履歴では、インシデント発生時からの対応履歴が参照できます。履歴情報には、インシデントの発生日時、担当者、対処状況、対処にあたって発行されたコマンド結果などが含まれます。


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 対処履歴表示」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデントの対処履歴ソート条件(設定)」が表示されます。
インシデントに含まれるコンソールメッセージ を表示したい ソート順表示件数を指定して  ボタンを押します。



指定した順にインシデントの対処履歴が表示されます。
インシデントの対処履歴ソート条件」のソート順等を変更したい場合は、ソート順表示件数を指定し直して、 ボタンを押します。



コメントの修正 画面が表示され、コメントの修正をすることができます
コメントの削除 画面が表示され、コメントを削除することができます
詳細情報画面が表示され、ログの詳細を別画面で表示します の場合のみ、表示されます
ログをテキスト形式で保存します



7.7 インシデントの対処履歴入力

インシデントの対処状況についてのコメントの入力や状態の変更を行います。
ここで入力したコメントは、インシデントの対処履歴情報として活用できます。


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 対処履歴入力」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデント対処履歴入力」が表示されます。
インシデントの状態コメントを入力します。
)をクリックして、インシデントの状態を選択します。
インシデントの状態に関しましては、下記表』参照。

コメント 欄にコメントを入力します。 コメント 欄にコメントを入力すると、インシデントの対処履歴 にコメントが表示されます。

7.6 インシデントの対処履歴表示』参照

ボタンを押します。


インシデントの状態
未着手 インシデント発生直後の状態
対処中 インシデントの対処を行っている状態
解決済 インシデントが解決した状態
保留 インシデントへの対処を一時保留している状態
(原因不明のまま暫定的な復旧を行ったような場合に使用する)



7.8 インシデントの定石コマンド

RMSでは、監視対象装置からの情報収集やメンテナンス作業において頻繁に使用するコマンドを「定石コマンド」として登録しておき、ブラウザから装置に対して各種コマンドを発行してその結果を取得することができます。「定石コマンド」のメニューは、装置種別ごとに管理されます。
定石コマンドメニュー」の登録・編集作業は、オーナ管理者が行います。   
〜オーナ管理者編〜 11.1 定石コマンドメニュー設定 』参照

ここでは、インシデントが発生した監視対象装置に対して、定石コマンドを発行する操作について説明します。インシデント対応作業としての定石コマンドは、対処中のインシデントに関連する監視対象装置、および当該装置と同一の種類の装置に対してのみ発行できます。

インシデントに関係なく、監視対象装置に対して定石コマンドを発行する操作について説明に関しましては、定石コマンドの発行』をご参照ください。



「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 定石コマンド」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデントに関連する定石コマンド発行」が表示されます。

以下の操作は、インシデントに関係なく、監視対象装置に対して定石コマンドを発行する手順と同じです。

定石コマンドの発行』参照


7.9 インシデント結合

インシデントは、対処作業や管理上の必要性に応じて任意に結合/分割して操作することができます。例えば、一台の監視対象装置で違う時間帯に発生したインシデントを、1つのインシデントとして扱いたい場合はインシデントの結合操作を行います。

ここでは、複数のインシデントを1つに結合する操作について説明します。
インシデントの分割に関しましては、7.10 インシデント分割』をご参照ください。


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 インシデント結合」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



結合対象のインシデント絞込み条件(設定)」が表示されます。
表示対象装置名装置種別日付ソート順最大表示件数を指定して、 ボタンを押します。
条件を指定した項目は、 で囲まれて表示されます。



指定した条件に当てはまる結合対象インシデントが表示されます。
結合対象のインシデント絞込み条件」の検索条件を変更したい場合は、 ボタンを押し、検索条件を入力し直してください。
ボタンを押すと、特定のインシデントを指定した後の画面(インシデントの基本情報)が表示されます。

7.3 インシデントの画面の名称と概要』参照

装置名(ex. RMC200/COM1)をクリックすると、当該装置の情報が表示されます。
3.3 監視対象装置の情報』参照


結合するインシデントの( )をチェックします(複数選択可)。
すべての結合対象インシデントを結合する場合は、すべてチェック の( )をチェックし、 ボタンを押します。




7.10 インシデント分割

RMSでは、インシデント発生条件にマッチするコンソールメッセージを連続して受信した場合、これを1つのインシデントとして管理します。このインシデントを任意のコンソールメッセージ単位に分割し、それぞれを別のインシデントとして扱うことができます。インシデントの分割は、当該インシデントに関係する監視対象装置の担当オペレータのみが実行できます。また、インシデントの状態が解決済みのインシデントは分割することができません。

インシデントの結合に関しましては、7.9 インシデント結合』をご参照ください。


「インシデントの情報」ページの左側の「インシデントメニュー」から「 インシデント分割」のリンクをクリックします。
詳細に関しましては、7.3 インシデントの画面の名称と概要』をご参照ください。



インシデントに含まれるコンソールメッセージが表示されます。
ボタンを押すと、特定のインシデントを指定した後の画面(インシデントの基本情報)が表示されます。

7.3 インシデントの画面の名称と概要』参照

装置名(ex. RMC200/COM1)をクリックすると、当該装置の情報が表示されます。
3.3 監視対象装置の情報』参照


分割するコンソールメッセージの( )にチェックします(複数選択可)。
すべてのインシデントに含まれるコンソールメッセージを分割する場合は、すべてチェック の( )をチェックし、 ボタンを押します。

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