RouteMagic Server ユーザーズ・ガイド -Version3.2-
5. 監視対象装置の管理

RMCから送られてくる初期設定メール(Setup Information) を受信することでそのRMCは自動的にRMSに認識されますが、その時点ではまだ監視対象装置がRMSに登録されていません。RMSで管理業務をはじめるには、監視対象装置の情報を登録する必要があります。

本章では、監視対象装置をRMSに登録する作業と装置の管理について説明します。

5.1 監視対象装置の登録

監視対象装置の登録には、装置の自動検出を利用した登録と手動登録する方法があります。装置の自動検出機能を使うことによって、RMCに接続されている装置の種別を自動的に判定してRMSに登録することが可能です。ただし、この機能はRMSが対応している装置に対してのみ実行可能です。RMSが正式対応としていない装置につきましては、「一般機器」として手動登録を行ってください。また、RMSが対応していて自動検出が可能な装置であっても、自動検出を実行せずに手動登録を行うことができます。

監視対象装置の登録に関しましては、 『RouteMagic Server スタートアップガイド 6.2 装置の登録』をご参照ください。


次の操作
  ■ 監視対象装置の設定情報を登録する 5.2 監視対象装置の登録情報


5.2 監視対象装置の登録情報

新たに設置された監視対象装置の設定情報を登録する場合、あるいは登録された監視対象装置の情報を参照したり設定情報を変更したりする場合は、以下の操作を行います。

装置情報の設定に関しましては、 『RouteMagic Server スタートアップガイド 6.3 装置情報の設定』をご参照ください。


◇インシデント発生条件の設定

インシデント発生条件としては、「インシデント発生キーワード条件」と「重要度」の2種類が設定できます。

はじめに「インシデント発生キーワード条件」の条件が評価され、マッチしなかった場合は次に「インシデント発生デフォルト条件」の条件で評価します。いずれかの条件にマッチした場合に「インシデント発生」と判定されます。


装置のインシデント発生条件 」ページを開きます。
装置のインシデント発生条件 」の開き方に関しましては、RouteMagic Server スタートアップガイド ◇装置のインシデント発生条件の設定』をご参照ください。

インシデント発生条件としては、インシデント発生キーワード条件」と インシデント発生デフォルト条件」の2種類が設定できます。いずれも、監視対象装置から出力されたコンソールメッセージが指定の条件を満たした場合に、インシデント発生と判断されます。




インシデント発生キーワード条件」 の設定
インシデント発生キーワード条件は、特定のメッセージの発生頻度が指定条件を超えた場合に、これをインシデントとみなす機能です。インシデント発生条件としてキーワードまたは正規表現を指定し、これにマッチしたメッセージの発生頻度が条件設定の値を超えると、インシデント発生と判断されます。

条件記述の種類を選択する。
・キーワード、または正規表現が選択可能
)をクリックして条件記述の種類を選択してください。
選択した記述方法に従った形式で、条件を記述する。
・この記述にマッチしたメッセージが「条件」で指定した以上の頻度で発生した場合にインシデント発生とみなされる
メッセージの発生頻度を設定する。
・N分間(5〜60分が指定可能)にM回(1〜30回が指定可能)以上発生した場合にインシデントとする
)をクリックして時間、回数を選択してください。

インシデント発生デフォルト条件」の指定
メッセージの重要度によるインシデントの発生条件を指定します。インシデント発生キーワード条件にマッチしないメッセージであっても、重要度指定の条件を満たす場合はインシデント発生とみなされます。メッセージの重要度は0〜7の値で管理され、0が最も高い重要度になります。

)をクリックして、重要度条件の設定を選択します。



必要に応じて、設定/変更し、 ボタンを押します。



5.3 監視対象装置の一括登録

多数の監視対象装置をRMSに登録する場合、各装置の登録情報を予めCSV形式でファイルに記述し、これを登録することによって一括登録することが可能です。
一括登録が可能な情報は以下の3種類です。一括登録操作を行う場合、装置情報の登録用ファイルは必須ですが、「担当オペレータ」および「インシデント発生キーワード条件」の登録用ファイルの指定は任意です。

ファイル記述の詳細に関しましては、付録2. ◇ 一括登録ファイルの作成』をご参照ください。

装置登録内容(必須) 装置情報の登録用ファイルを指定します
担当オペレータ 担当オペレータの登録用ファイルを指定します
インシデント発生キーワード条件 インシデント発生キーワード条件の登録用ファイルを指定します

登録用ファイル内で指定されるRMCは、あらかじめオーナに登録されている必要があります。
また、RMCから送られてくる「初期設定メール (Setup information) 」を受信していない場合、そのRMCに対する装置登録は可能ですが、「初期設定メール」が受信されるまでの間は装置の監視が開始できません。


オーナ管理者のトップページの左側の「メインメニュー」から「 装置の一括登録」のリンクをクリックします。 
 

登録する情報の ボタンを押し、装置登録内容(必須)、担当オペレータ、インシデント発生キーワードの各登録用ファイルを指定します。
使用するすべてのファイルを指定した後、 を押します。



登録が 完了すると、「装置の一括登録」画面の下部に"監視対象装置を登録しました。トポロジーマップに反映させるためには再構築をしてください。" の表示が行われます。ファイルのフォーマットや記述内容にエラーが検出され、エラーメッセージが表示された場合は、登録は実行されません。メッセージの表示にしたがってエラーを修正した後、再度、一括登録操作を行ってください。


担当オペレータ、あるいはインシデント発生キーワード条件のファイルにエラーが存在した場合でも、装置情報も含めたすべてのファイルが無効扱いとなり、登録は実行されません。上記、 からの操作をやり直してください。
 


5.4 装置情報の参照・変更と装置の削除

装置リストでは、監視対象装置の登録情報の参照と設定内容の変更、装置情報の削除を行うことができます。

装置情報の変更に関しましては、 『RouteMagic Server スタートアップガイド 6.3 装置情報の設定』をご参照ください。


RMS管理者のトップページの左側の「メインメニュー」から「 装置リスト」のリンクをクリックします。 
メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。



装置リスト」が表示されます。

当該装置の ボタンをクリックすると、RMSから当該装置に関する情報が削除されます。

5.5 装置の接続ポート変更

監視対象装置が接続されているRMCのポートを変更する場合は、接続ポートの変更操作を行う必要があります。この操作は、装置を同一RMCの別ポートに接続し直す場合、および別のRMCに接続する場合に使用します。この操作を行うことにより、当該監視対象装置の設定情報やログ情報などを残したまま、接続ポートが変更できます。


オーナ管理者のトップページの左側の「メインメニュー」から「 RMCリスト」のリンクをクリックします。 
メインメニュー」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。
 
 

当該オーナに登録されているRMCの一覧が、 「RMCリスト」に表示されます。
RMCリスト」に関しましては、1.2 メインメニューの説明』をご参照ください。
 



指定されたRMCに接続されている装置リストが表示されます。
RMCに接続されている装置」リスト右側の「装置接続メニュー」の「 装置の接続先の変更」リンクをクリックをします。





1台のRMC内で別ポートに接続変更する場合( )は、RMC : 1 のみを設定します。別のRMCへの接続変更を行う場合( )は、RMC : 2 にもう1台のRMCを指定してください。

)をクリックすると登録されているRMCの名称がメニュー表示されます。選択したRMCにおける、ポートと装置の現時点での接続状態が表示されます。
2台のRMCを指定した場合、表示は( )のようになります。

2台のRMCを指定した場合

各ポート表示の( )をクリックすると、操作対象としたRMCに登録されているすべての監視対象装置名が表示されます。ポートに装置を割り当ててください。
表示を初期状態に戻したい場合は、 ボタンを押してください。各ポートの表示は、変更前の状態に戻ります。
各ポートの設定が完了したら、 ボタンを押します。

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