RouteMagic Server インストール・ガイド -Version3.2-
1. インストールの前に

本章では、RMSのインストールをされる前に必要な事前準備とRMSのインストールに必要な稼働環境について説明します。既に稼動しているRMSの環境をVersion3.2にアップグレードする場合は、 『4. RMS Version3.2へのアップグレード』を参照してください。

1.1 RMSの稼働環境

稼働環境要件

RMSは、下記の稼働環境を前提としています。RMSのインストール作業を開始する前に、以下のハードウェア・ソフトウェアに関する必須要件を満たしていることを確認してください。

■ハードウェア要件
  最小構成 推奨
CPU Intel Pentium II 以上のプロセッサ Intel Pentium 4 以上のプロセッサ
メモリ 128 MB 以上 512 MB 以上
ハードディスク 6 GB 以上の空き領域

■ソフトウェア要件
オペレーティングシステム Red Hat Linux 9
Red Hat Enterprise Linux AS Version 2.1
(Red Hat Linux Advanced Server 2.1)
Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 / ES 3.0
Red Hat Enterprise Linux AS 4.0 / ES 4.0

Red Hat Linux に収録されている以下のソフトウェアが同時に必要とされます。
SMTPサーバ sendmail または Postfix(推奨)
データベース postgresql
postgresql-libs
postgresql-server
Webサーバ apache
php
php-pgsql
PGP暗号化ソフトウェア gnupg
SNMP関連ソフトウェア net-snmp (or ucd-snmp)
net-snmp-utils (or ucd-snmp-utils)
※RouteMagic for SNMP Manager を使用する場合に必要

■Webブラウザ
RMSの操作は主にWebブラウザを使用して行います。対応Webブラウザは以下の通りです。
Webブラウザ Microsoft Internet Explorer 5.0 または、それ以降
※Internet Explorer 6.0 以上を推奨
Netscape Navigator 7.0 または、それ以降


■ 必要なメディア

以降のRMSインストール作業には、以下のCD-ROMが必要です。事前にご用意ください。
RMS 3.2 CD-ROM
Red Hat Linux インストール CD-ROM


1.2 事前準備

本項では、RMSを稼動するために必要なネットワーク環境の設定と、インストールの前に予め決定しておくべき事項に関して説明します。まず、「補足」の設定情報一覧を記入してください。

RMSの環境設定情報

RMSの稼動環境を設定する際に必要な設定事項には、以下の項目があります。

■ ネットワーク基本設定情報    

RMSを設置するネットワークに関して、下記の項目を予め決定し必要な設定を行います。

ホスト名
ドメイン名
ネットワークアドレス
IPアドレス
サブネット アドレス
ブロードキャスト アドレス
DNSサーバIPアドレス(RMS専用ネットワークに接続する場合でDNSが無い場合は不要)
デフォルト ゲートウェイ
RMSは、MTAが正しく動作するDNSを必要とします。
DNSサーバが無くとも、RMSを運用する事は可能ですが、煩雑な設定が必要となり予期しないトラブルが発生する恐れがありますので、DNSを使用した運用を推奨します。

DNSは、RMCからRMS宛てにメール送信が行えるよう設定する必要があります。

■ ローカルユーザ情報、DNS設定情報

以下の項目は、RMSを専用のネットワーク上に設置する場合のみ必要となる設定情報です。

ローカルユーザ情報(RMS専用ネットワーク構築時)

ユーザアカウント
パスワード
RMSを利用する「RMS管理者」「オーナ管理者」「オペレータ」に対するアカウントをLinux上に登録し、メールの受信を可能にする必要があります。

DNS設定情報(RMS専用ネットワークにおいて、DNS環境が存在する場合)
ホスト名
IPアドレス
RMS、RMC、および使用するすべてのクライアントPCを登録する必要があります。

■ RMS設定情報(RMS管理者情報)

下記の項目は、RMSのインストール時、および稼動開始時に必要となる設定情報です。事前に確認もしくは決定してください。

UNIX rootパスワード
RMS 管理者パスワード
RMS 管理者メールアドレス
RMS URL
RMS システムパスフレーズ
RMS システムメールアドレス
「RMS管理者メールアドレス」には、RMSが検知した設定上の誤りや運用上の問題などが通知されます。重要な通知ですので、必ず配信可能なメールアドレスを設定してください。

「RMSシステムメールアドレス」は、RMSシステムがRMCからの情報を受信するためのメールアドレスです。RMSにメールを送信するため、RMCのメールポートにはこのアドレスを設定します。必ず、RMS管理者メールアドレスとは異なるメールアドレスを設定してください。

■ RMS設定情報(オーナ管理者、オペレータ情報)

下記の項目は、RMSの稼動開始時に設定が必要な、オーナとオペレータに関する情報です。設定は、インストール完了後にWebインタフェースを利用して、RMS管理者、もしくはオーナ管理者が行います。

設定に関する詳細は、 『RMS ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

オーナ情報(各オーナに担当となるオーナ管理者を設定)

オーナ アカウント名
パスワード
オーナ管理者メールアドレス

オペレータ情報(各オーナ単位に複数のオペレータを設定)

オペレータ アカウント名
パスワード
オーナ管理者メールアドレス


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