本章では、オーナ管理者の役割と基本的な操作を説明します。
オーナ管理者の役割としては、オーナに登録されている監視対象装置の管理を行うオペレータアカウントの登録や、オペレータの監視スケジュールに基づいたメール配信条件の設定、監視対象装置情報の登録・設定などがあります。
オーナ管理者の主要な作業は、次の通りです。
■ 監視対象装置とRMCの管理
「RMS管理者」によって各オーナに登録されたRMCと、RMCに接続された監視対象装置の情報の管理を行います。オーナ管理者は、各監視対象装置の基本情報(装置のIPアドレス、設置場所など)の登録、トポロジーマップ表示の編集、「インシデント」判定条件の設定などを行う必要があります。
■ オペレータの登録・管理
「オーナ管理者は、オーナで管理している監視対象装置の管理業務を行う「オペレータ」のアカウント管理を行う必要があります。なお、RMSの「オペレータ」アカウントとは、実際に装置の監視業務を行うオペレータはもちろん、RMSに蓄積された各種ログデータなどを利用する必要があるユーザも含まれます。
■ 担当オペレータの割り当て
オーナ管理者は、各監視対象装置に1人以上のオペレータを担当者として割り当てます。オペレータは管理担当となっている装置に対してRMSのWebインタフェースからコマンド発行などの操作を行うことができ、障害原因特定のための情報収集等が行えます。
■ メール配信スケジュールの作成
オーナ管理者は、監視対象装置から出力されたコンソールメッセージや、そのメッセージから判断された問題(インシデント)の情報を、関係するオペレータに通知するためのメール配信スケジュールを作成/管理します。RMSからの通知メールは、監視対象装置の担当オペレータ以外のオペレータにも送信することができます。問題のエスカレーションや解決に向けた対応を円滑に行うために、重要度の高いメッセージの送信先には各装置のスペシャリストなどを加えておくことをお勧めします。
RMSを利用した業務を開始する前に、オーナ管理者が行わなければならない登録と設定の作業があります。
これらの作業に関しましては、
『RouteMagic
Server スタートアップガイド』をご参照ください。